関東私鉄しりとり&サイコロの旅  第8回 


 2012年8月27日(月)、まずは前回と同じく池袋に向かう。今日は遠出なので奮発して西武レッドアローに乗る。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
日暮里 → 池袋 JR山手線 各駅停車 内回り 7:01 7:13
池袋 → 西武秩父 西武池袋線 他 特急ちちぶ 西武秩父 7:31 8:58


 池袋で山手線から降りると、向かい側に始発電車が停車していた。すぐ背後に次の始発電車がスタンバイしており、いよいよこれからラッシュ輸送という雰囲気である。PASMOの投入位置が今ひとつ良く分からない西武の券売機で特急券を購入し、レッドアロー号専用ホームへ向かう。まだ改札は始まっておらず、特急旅客は後から後から流れてくる通勤客の邪魔にならぬよう構内の隅っこに固まっている。

 7時23分、専用ホームに長瀞PRのラッピングをしたレッドアローが入ってきた。私鉄にしては珍しく、西武はラッシュ時に堂々と上り有料特急を走らせている。当然満席で降車に時間がかかり、さらに車内清掃が入り、ようやく改札が始まったのは発車2分前の7時28分。ドアが開いたのは7時29分。なんとも慌しいが、これでも発車が1分遅れで済んだ手際の良さを褒めるべきだろうか。

 10000系レッドアローの車内は至ってシンプル、はっきり言えば地味で、バブルの雰囲気を残す東武スペーシアや、クールジャパンの体現を目指したかのような京成スカイライナーとは随分雰囲気が異なる。足元から聞こえてくるモータ音は間違いなく抵抗制御車のもので、質実かつ堅実な西武のカラーが良く出ている車である。

 下りとはいえラッシュの真っ只中、桜台手前でさっそくノロノロ運転が始まる。次の練馬からは複々線でスピードが上がるが、練馬高野台の出発信号機で停められて、なんと中村橋付近で颯爽と追い抜いた各停を先に通す。各停は遅れ気味だった上に次の石神井公園止まりだから運転順序を入れ替えればいいと思うが、運輸指令としてもピーク輸送から大きく外れた下り特急の事など構っている余裕は無いのだろう。

 小田急ロマンスカーと同じチャイム(ただしキーは低い)が流れて所沢着。乗降はさほど多くなかった。飯能まで来るとまとまった下車があり、やや長い停車の後逆向きに動き始めると、にわかに勾配とカーブがきつくなった。高麗ニュータウンの脇を抜ければ、周囲は山また山となる。武蔵横手駅には「やぎのいる駅」と看板が掲げられ、言葉通りヤギが数頭線路脇でのんびり草を食んでいる。東京の空気があっという間に消えてしまった。どこまでも平野が続く東武とは、だいぶ趣が違う。

 駅毎に対向列車との行き違いがあり、のんびりと吾野まで辿り着くと秩父線に入る。速度がようやく60km/h程度に上がった。正丸トンネルを抜けると、石灰岩採掘のためスパッと人工的に切り刻まれた武甲山を望み、前方には秩父市街が迫ってくる。久々の人里で、秩父が大都会に見えてきた。


 あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし →
 しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ →
 ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい →
 いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち →
32駅目
西武秩父   せいぶ   (西武鉄道秩父線 / 埼玉県秩父市)
秩父駅舎 秩父駅名標 秩父


 西武鉄道がその威信をかけて建設した西武秩父駅は、ホームもコンコースも駅前広場も広々としている。もっとも、駅前を見渡しても中層ビルが数棟とタクシー、西武系のバスが目に付くばかりで、中心街の賑わいといった風は無い。あくまでもこの駅は、西武の秩父進出のための前線基地であり、各観光地への中継点でしかないのだろう。

 改札の脇から線路終端方向へ仲見世通りという土産物街が続いているが、まだ午前9時でどこも開いていない。それにしても通りに掲げられたフラッグも、地域振興券の絵柄も、土産物自体さえもアニメ「あの夏に咲いた花の名前を僕は知らない。」のキャラクターばかりが目に付き、ご当地作品に対する入れ込みようがよく伝わってくる。

 仲見世通りのどん詰まりからタイ料理屋などが並ぶ狭い通路(仕方なく繋げた、という感じだ)を折れ曲がっていくと、秩父鉄道御花畑駅脇の踏切に出る。西武側から見ると完全に駅裏だが、スーパーや個人商店が点在するこちら側が中心街のようだ。なるほど、これが普段着姿の秩父かと合点していると、行くほどに建物の構えがレトロ調となってきた。とりわけ古びた食堂の前に立つと、「登録有形文化財」のプレートが取り付けられている。ビックリして見回せば、向かいの家屋も文化財に指定されている。石灰石採掘で殷賑を極めた秩父は、レトロ建築の宝庫だったのだ。全く知らなかった事で、来て良かったと思う。

 レトロ商店街の裏を、ゴロゴロと秩父鉄道の貨物列車が走っていく。突き当たりは秩父神社で、小学生の一団が写生に取り組んでい る。社殿の脇に回り込むと、「あの花」のキャラを描いたいわゆる「痛絵馬」がそれなりに目に付いた。


33駅目の選択
駅名 会社 路線
福居 東武 伊勢崎線
仏子 西武 池袋線
藤岡 東武 日光線
藤が丘 東急 田園都市線
藤沢本町 小田急 江ノ島線
藤の牛島 東武 野田線


 現在地が埼玉の最奥である以上当然だが、どれも遠い。べらぼうに遠い。2の近さ(飯能のちょっと先)がむしろ異様に思えるほどだ。

 無論当たりは2だが、いっそ今日は開き直って旅気分でのんびりしても良い。4・5なら八高線、6なら川越線、どちらも随分乗っていない。いっそ1なら、西武で戻らず秩父鉄道に乗れる。


サイコロ1  → 1 福居


 …などと思っていると本当に1が出るのだから不思議なものである。いざ、秩父鉄道へ。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
秩父 → 羽生 秩父鉄道線 各停 羽生 10:06 11:54
羽生 → 福居 東武伊勢崎線 普通 太田 11:58 12:25


 秩父神社裏から更に進むと、秩父鉄道の秩父駅に行き当たる。駅舎は西武駅より大きいが、その大半は物産館が占めていて、駅施設は実に小ぢんまりとしている。改札口は自動化されておらず、若干ダレ気味の職場体験の中学生がラッチに立っている。物産館で商品整理をしているのも中学生だ。完全週休2日制のあおりだろうか、神社の小学生共々、この手の校外学習は2学期が始まる前、夏休み終盤に組み込まざるを得なくなっているのだろう。

 やって来たのは1000系。今や文化遺産と言っても良い、旧国鉄101系である。京浜東北線を模したスカイブルーの外装も味があるが、何より車内が懐かしい。緑がかった化粧板、青緑のへたった座席。昔の電車は、確かにこんな色合いだった。運転席を覗けば、ずらりと並んだ押しスイッチが何ともレトロだ。

 騒々しい子供連れが長瀞でどっと降りると、平凡かつ平穏なローカル線のムードが車内を支配する。車窓は徐々に開け、寄居で東武8000系を眺める頃には里まで下りてきた気配となった。石灰石輸送の貨物列車と行き違い、あるいは追い越していく。貨物列車の本数はびっくりするほど多く、近年まれな景気の良い会社である。もっとも、1000系を置き換えるべく東急から譲り受けた7500系(旧8090系)は、インドネシア譲渡車かと思うほど早くも薄汚れてきている。この辺が中小私鉄の限界なのだろうか。

 ちなみにわが1000系だが、不可解な事に3両編成の中間車のみ非冷房となっている。試しに乗り移ってみると、ものの見事に空いている。各駅に着くたび、窓が開いているのに気付いたホームの客が前後の車両へ逃げていく。勘の鈍い客はそのまま乗り込んでくるが、あまりの暑さにポカンと天井を見上げ、扇風機が回る姿を暫し眺めた後隣の車両へ移っていく。両端の車両には立ち客さえ出ているのに、こちらは7人掛けシートを独り占めである。悠々、と言いたい所だがここは埼玉、しかも熊谷近郊、吹き込んでくる風はねっとりと生ぬるい。朦朧としてきた。非冷房の電車に乗るなんて何年ぶりだろう。隣の線路を疾走するJR高崎線が、別次元の乗り物に見える。

 熊谷では約15分も停車し、乗客はほぼ全員降りてしまう。もはや風さえ流れては来ず、たまらず先頭車に逃げ帰る。田園地帯を淡々と走ると終点の羽生。秩父から1時間50分、さすがに長かった。乗り慣れた東武の電車が、出来立ての新車のように白くまばゆく感じる。館林での各線の接続は相変わらず見事だが、タイトすぎたのか女子高生が3人、小泉線に乗り遅れた。何故か大笑いしながら隣に座る。太田経由で帰るらしい。


 あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし →
 しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ →
 ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい →
 いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ →
33駅目
福居      (東武鉄道伊勢崎線 / TI13 / 栃木県足利市)
福居駅舎 福居駅名標 福居


 第3回で訪問した東武和泉の1駅手前で、同じ足利市内にある。瓦屋根の古風な駅舎が広い駅前広場の片隅にちょこんと鎮座する姿は、いかにも東武のローカル駅らしい。街の風景も典型的な地方都市郊外で、箱型団地の先に県道が通じ、低層の個人商店がちらほら目に付く。コンビニは見当たらず、地元客で賑わう食堂で昼食。

 平々凡々とした駅だな、と思いつつ駅まで戻り、何気なく脇の工場を覗いてビックリした。赤レンガ造りのレトロ建築が幾棟も連なっている。(株)トチセン(旧足利織物)なるこの会社の工場、登録有形文化財に指定されているらしい。今日は建築に随分縁がある。壁には刺青のように黒々と紋様が描かれているが、これは空襲を避けるためのカモフラージュだったとの事。歴史ありだ。工場は現役のようで、出来るならば内部を見学したいくらいだったが、残念ながら入口の詰所は無人であった。


34駅目の選択
駅名 会社 路線
井荻 西武 新宿線
池上 東急 池上線
石川台 東急 池上線
和泉多摩川 小田急 小田原線
板荷 東武 日光線
板倉東洋大前 東武 日光線


 都内が4つ。ここが東京や神奈川なら狂喜すべき顔ぶれだが、現在地は栃木県。またしても長距離移動を強いられるのだろうか。秩父のような事態を避けるためには、ここで北関東の5・6を出しておいた方が良いかもしれない。とは言え鹿沼市の5はやり過ぎ。栗橋のちょっと北、6を期待したい。

 なお、福居で33駅目に到達したので、冒頭のルール説明に書いた通り、次駅選択の際に他に候補が無ければ、以前行った駅を再訪しそこで終了となる。現時点でこの条件に当てはまるのは「ろ」(第3回で訪問した六郷土手)のみ。つまり「ろ」終わりの駅を選んだ時点で、その次は六郷土手=ゴールとなる。


サイコロ4  → 4 和泉多摩川


 距離はあるけど「わ」終わり。久々の小田急だ。まあ良かろう。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
福居 → 久喜 東武伊勢崎線 普通 久喜 13:39 14:05
久喜→ 新宿 JR湘南新宿ライン 快速
逗子 14:29 15:14
新宿 → 和泉多摩川 小田急小田原線 区間準急 唐木田 15:22 15:49


 普通電車はもはや恒例の如く、館林で「りょうもう」待避のため長々と停車する。何せ館林である。熱気が容赦なく車内に流れ込み、汗が吹き出してくる。埼玉県に入る頃から混み始めて、周りを囲んだ女子高生が随分締まりの無い彼氏トークをしているが、朦朧と聞き流す。

 久喜のJRホームに立つと、以前設置工事中だった自販機が稼動している。液晶画面・タッチパネル式のハイスペック機の上、やたらとデカく存在感は抜群だ。車内では小田急線一部運休との文字が頻繁に流れている。人身事故らしいが、今朝山手線に乗った際既に遅れていたから、そろそろ定時運転に戻ると思われる。池袋では朝乗ったレッドアロー号ラッピング編成と行き会う。秩父まで2往復してきた頃合だろうか。

 新宿から和泉多摩川へは、急行で経堂か成城学園前まで行き各停に乗り換える。ただし、30分に1本の割で急行は千代田線直通の多摩急行に置き換わってしまうから、この場合は区間準急+多摩急行+各停と小刻みに乗り継がねばならない。ちょうど区間準急の出るタイミングで地下ホームに向かったが、あろうことか「多摩急行は運休です」とアナウンスが流れている。一部運休の「一部」って、やっぱりそこかーっ。

 運休の結果どうなるか、という放送を不思議な事に新宿駅も車掌も全くしないのだが、多摩急行接続が無ければ、区間準急は次の急行より向ヶ丘遊園まで先行する格好になる。和泉多摩川は向ヶ丘のわずか2つ手前、遠いが乗り通すほか無い。まだ若干混乱気味なのか、「出しちゃうよ!」と駅員の荒い声が飛んで新宿を発車、地上ホームからの線路との合流でいきなり詰まる。

 代々木上原でも下北沢でも中距離客が流れ込んで、本来ガラガラであろう区間準急は随分混んだ。もっとも、和泉多摩川到着は多摩急行利用時に比べダイヤ上4分遅いだけであり、動揺するほどの事も無かった。


 あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし →
 しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ →
 ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい →
 いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい →
34駅目
和泉多摩川   ずみたまが   (小田急電鉄小田原線 / 東京都狛江市)
和泉多摩川駅舎 和泉多摩川駅名標 和泉多摩川


 高架複々線区間上の駅で施設は立派だが、ロケーション自体は多摩川べりの寂しい所という印象が強い。構内に箱根そばが無い、と書けば小田急沿線の人には駅の格が分かってもらえそうである。高架下には小田急のグッズショップ「TRAINS」が入居している。新宿とここだけの出店で、なぜ和泉多摩川なのか全くもって分からない。同時に高架化された喜多見・狛江と条件に差は無いはず。ならば車庫所在駅の喜多見に出店するのが常道と思えるのだが。ともあれ帰りに寄ってみようと思う。

 コンコース脇から細い商店街が延びている。シャッター通りではないものの、人通りは少なく、活気の乏しさはやはり拭えない。一回りして駅前に戻ると、TRAINSの入口にブラインドが下ろされている。16時閉店であった。


35駅目の選択
駅名 会社 路線
YRP野比 京急 久里浜線
若葉 東武 東上本線
和光市 東武 東上本線
鷲宮 東武 伊勢崎線
和田町 相鉄 本線
渡瀬 東武 佐野線


 既に夕刻も近いが、今日はまだ3駅しか巡っていない。せめてもう1駅訪れたい所だが、ここで近場ゼロという厳しい顔ぶれ。若葉台が残っていれば…と残念がってみてもどうしようもない。かろうじて納得できるのは3、うんと妥協 しても5。伊勢崎線系統の4・6ならもう帰る。

 ちなみに、6の渡瀬もまだゴール駅では無い。東武が4つ入っているのは他社の駅が残っていないからで、この時点でゴール駅の所属会社は明白である。


サイコロ1  → 1 YRP野比


 うわ、微妙。

 お隣神奈川県とはいえ横須賀のほぼ南端、かなり遠い。到着時刻は18時頃。日も短くなってきたし、迷う所だがやはり行く事にする。次回自宅から直接行くよりは、今行く方がまだマシだろう。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
和泉多摩川 → 登戸 小田急小田原線 各停 本厚木 16:15 16:16
登 戸 → 武蔵小杉 JR南武線 各駅停車
川崎 16:20 16:35
武蔵小杉 → 横浜 東急東横線 特急 元町・中華街 16:42 16:56
横浜 → YRP野比 京急本線 他 特急 三崎口 17:06 17:54


 多摩川を渡って南武線に乗り換え。老若男女で実に混んでいる。武蔵中原付近で高架に上がると、存外近くに三軒茶屋のキャロットタワーが見える。線路沿いに高層建築は少なく、冬の晴天ならスカイツリーまで見通せるかもしれない。JR駅側の発展が著しい武蔵小杉では、東急が駅ビルの建設に着手していた。メトロやら埼玉高速やら直通各線の電車がひっきりなしに現れる東急のホームは何とも華やか。ここに西武や東武が加われば、いよいよカオスである。

 それにしても東横線は随分スピードアップした。隔駅停車と揶揄されていたのも今や昔、特急は高架区間を110km/hで轟然と飛ばしていく。一番後ろで観察していると、車掌は通過駅でホームと反対側を監視している。大抵の会社はホーム側のはずで、いささか謎めいた行動である。

 横浜駅の京急下りホームは、ラッシュの入口に差し掛かって雑踏していた。「この付近が一番混雑します」というステッカーが3ヶ所に貼り付けられていて、どこが一番なんだ、と突っ込まずにはいられない。上大岡でどっと降り、金沢文庫で隣が空き、追浜で車内に余裕が出来る。左右山が迫る中を走り抜けると、いきなり高層ビルが現れて汐入、トンネルを挟んで繁華街に放り込まれると横須賀中央である。住宅街の向こう、海は見えないが房総らしき山々を望む。久里浜からは単線となるので対向待ち。ずいぶんローカルになってきた。


 あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし →
 しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ →
 ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい →
 いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ →
35駅目
YRP野比    いあーるぴーの   (京浜急行電鉄久里浜線 / KK68 / 神奈川県横須賀市)
YRP野比駅舎 YRP野比駅名標 YRP野比


 なんとも意味不明な駅名だが、野比が元からの地名で、YRPは近隣の横須賀リサーチパークの略である。文字通りYRPへの玄関口となっていて、京急の小駅としては珍しくバスターミナルがきちんと整備されているいる。8時台の連絡バスは、平日24本に対し休日はわずか2本しか運行されていない。施設の性格が実に良く分かる。

 バスに乗る位だからYRPは駅から遠く、駅前の光景に突飛なものは見当たらない。ごく普通の郊外駅である。ロータリーに面した学習塾から一斉に子供たちが出てきて、それぞれの家路へと向かっていった。


36駅目の選択
駅名 会社 路線
東吾野 西武 池袋線
東岩槻 東武 野田線
東北沢 小田急 小田原線
東久留米 西武 池袋線
東小泉 東武 小泉線
東長崎 西武 池袋線


 日はほぼ落ちており、帰宅ルート上の駅も無い。どれが来ても本日はここまで。次回、近場の3か6から幸先よくスタートを切りたいところ。4もまあ良いだろう。秩父手前の1と北関東の5はなんとか避けたい。


サイコロ5  → 5 東小泉


 最も遠い5が出てしまった。逆に言えば、やっぱり今日のうちに野比まで来たのは正解だった。次回横須賀スタートで、その次がいきなり群馬県じゃあ…。前向きに捉えよう。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
YRP野比 → 京急久里浜 京急久里浜線 快特 京急久里浜 18:15 18:18
京急久里浜 → 京急蒲田 京急久里浜線 他 快特 品川 18:18 19:09
京急蒲田 → 押上 京急本線 エアポート急行
品川から通勤特急
成田 19:13 19:49
都営浅草線


 帰りの電車は久里浜で車両交換。久里浜止まりは通過駅が一つも無いのに快特扱いである。久里浜線ではそれが当たり前だとは知っていたが、急行灯までしっかり点灯させているとは思わなかった。律儀というか、硬直的というか。


(つづく)

2012.10.16
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