関東私鉄しりとり&サイコロの旅  第11回 


 TVアナウンサーがにこやかにハロウィンを告げる2012年10月31日(水)、3回連続の東武スカイツリーラインからしりとりを開始する。前々回は「りょうもう」、前回は安く上げようと区間急行を利用したが、今日の目的地は太田の更に先なので迷う事無く「りょうもう」3号利用とする。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
牛田 → 北千住 東武スカイツリーライン 普通 竹ノ塚 7:45 7:47
北千住 → 太田 東武スカイツリーライン 他
特急りょうもう 赤城 7:52 9:02
太田 → 木崎 東武伊勢崎線 普通 伊勢崎 9:04 9:11


 東武牛田駅の改札口には、沿線の紅葉の見頃を告げるメッセージが繰り返し流されている。側線でラッシュ輸送を終えた4両編成同士が連結しているのを眺めながら北千住まで行き、早足で特急ホームに向かう。前々回は窓際が満席だった「りょうもう」3号は今日もよく乗っていて、窓際は取れたものの1番前である。足元は狭いし、戸袋脇のため窓枠に物が置けないし、台車の震動は伝わってくるし、良い席とは言えない。東武動物公園で通路側2席に連れの客が乗ったので窓際を譲り、朝寝を決め込む。

 足利市でまとまった降車があり、スバルの大工場を眺めながら高架へ上がると太田着。ホーム先端にちょこんと止まっている普通列車に乗り換える。なぜかミッキーマウスマーチが流れてから発車。3両の電車は程よい乗りで、暖房も効いてシートも柔らかく、中々に心地よい。工業団地の中を本線格らしくハイスピードで飛ばして木崎駅に滑り込んだ。


あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → うのき →
46駅目
木崎      (東武鉄道伊勢崎線 / TI20 / 群馬県太田市)
木崎駅名標 木崎


 対向式2面2線の駅だが、構内踏切で結ばれた上下ホームの間にぽっかりと隙間が空いている。駅裏にはサッポロビール群馬工場の立派な建物が接しており、かつては貨物の積み出しで賑わったのかもしれない。平屋ながらも大振りな木造駅舎を出ると、他の下車客はあっという間に消えてしまう。残ったのは僕と、太田で誤乗してしまったらしい迷い人が1名。

 駅前の看板には「徳川氏発祥の地」とも「太平記の里」ともあり、どっちがイチ推しなのか今ひとつ分からない。案内類の自治体名も尾島町と新田町が混じっていて境界線に近い立地なのだと察せられる。もっとも、今は両町とも合併して太田市のはずれだ。駅前には写真スタジオと廃商店が1軒ずつ。そして「前方後円墳型花壇」という謎の物件が。江戸も室町も飛び越えて古墳時代まで遡ってしまった。古墳そのものではなく「花壇」というのがまた怪しく、傍らの看板の文字に目を凝らすがかすれてよく読めない。

 寂しい駅前通りにカメラを向けると、どうした事かシャッターが降りない。「コマNoがいっぱいです」とか何とか表示されているが、古い写真を削除しても駄目。貰い物で説明書もロクに読んでいなかったので、大いに慌てる。直せないうちに上り電車が来てしまったので、とりあえず携帯のカメラで急場を凌いだ。多難な予感がする。


47駅目の選択
駅名 会社 路線
北大宮 東武 野田線
北鹿沼 東武 日光線
北久里浜 京急 久里浜線
北越谷 東武 伊勢崎線
北野 京王 京王線 他
清瀬 西武 池袋線


 よほど気が急いていたのか、サイコロを振っていない事に気づいたのは電車に乗ってからだった。どの選択肢でも上り電車に乗らねばならないから大勢に影響は無いが、いったい群馬まで何をしに来たのやら。ついでに、ドサクサ紛れで木崎駅舎の写真を消去してしまった。

 それにしても遠い駅ばかり揃ったものだ。許容範囲は都内帰還ルート上の4のみか。1でも妥協の範囲内。あとは…。


サイコロ6  → 6 清瀬


 東京北部とは言え、中途半端な行きづらい立地。もちろんサイコロの仰せとあれば、赴くほかは無い。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
木崎 → 太田 東武伊勢崎線 普通 太田 9:40 9:47
太田 → 館林 東武伊勢崎線 普通 館林 9:50 10:16
館林 → 久喜 東武伊勢崎線 普通 久喜 10:18 10:47
久喜 → 新越谷 東武伊勢崎線 他 急行 中央林間 10:48 11:13
南越谷 → 新秋津 JR武蔵野線 各駅停車 府中本町 11:19 11:50
秋津 → 清瀬 西武池袋線 準急 池袋 12:00 12:02


 太田行の電車は、3両中1両が遠足の小学生で貸切状態になっていた。太田で館林行に乗り移るのも一緒で、大変な賑わいである。

 館林行は、この区間では珍しい事に8000系のワンマン運転だった。もっとも、電車に「ワンマン」と表示され車内放送はテープであるにもかかわらず、車掌は乗っているしミッキーマウスマーチも流れない。良く分からない列車である。小学生は足利市で下車。カメラはカードを引っこ抜いたらどうにか撮れるようになった。やれやれ。

 太田〜館林で3両は少々きついのか、列車はやや遅れて館林の構内へと入っていく。遅れのお詫びと、乗り換えは階段を使う旨の案内が流れる。どこかで見たパターンだと思ったら、前回も同時刻に館林に来ていた。乗り継いだ久喜行は久喜に2分延着。先日乗り換えたJR宇都宮線はもうホームに着いていて、間に合いそうにない。今日は同じ東武の急行への乗り継ぎだから当然接続は取ってくれたが、2つ先の東武動物公園まで遅れを引きずって、日光方面からの区間快速と同着。取るはずのない接続まで取ってしまう。ダイヤ通り急行が先発し、越谷で区間快速を待避する。

 武蔵野線の205系は、フラット音を盛大に鳴らしながらガンガン飛ばしていく。いかにも都市外縁部らしい、大雑把な車窓が続く。南浦和のキオスクには「テレホンカードあります」の張り紙が。本当に売っているのだろうか。大宮方面から何か来るのか撮り鉄が集結している西浦和を過ぎると、辺りはますます荒涼として荒川を渡る。あまりの何も無さに、初めて乗りに来た時は夕暮れ時でもあって随分心細い気持ちになった事を思い出した。


あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → うのき → きざき →
47駅目
清瀬      (西武鉄道池袋線 / 東京都清瀬市)
清瀬駅舎 清瀬駅名標 清瀬


 秋津から清瀬にかけては清瀬市内だが、この辺りは境界線が随分入り組んでいる。地図を見れば駅はかろうじて清瀬市内だが東久留米市と新座市は目と鼻の先だし、東村山市と所沢市もさほど遠くない。所沢以外はメジャーとは言いがたい地名でもあり、なかなかにややこしい。

 清瀬には元々結核の療養所があったらしく、現在も駅の周辺には看護大学校や結核予防会病院といった医療施設が多い。もっとも、狭いコンコースを経て駅前に降りれば、目の前に広がるのはごく普通の商店街で、医療の町らしい特色があるわけではない。パチンコ屋が2軒凌ぎを削る最初の1ブロックだけが賑やかで、細く長く続く目抜き通りからは賑わいも人の流れも加速度的に薄れていく。裏手は閑静な住宅街で、要するにベットタウンである。

 それにしても所沢寄りの踏切は複雑な形状をしていて、交差点の真ん中を線路が跨いでいるような按配になっている。時折バスも通過する往来の激しい箇所で、警備員が常駐していた。踏切の先には折り返し用の留置線があるが、清瀬止まりの電車は上りホームに直接到着しそのまま引き返している。いかにも事故の多そうな踏切だから、少しでも通過本数を減らそうとしているのかもしれない。


48駅目の選択
駅名 会社 路線
世田谷代田 小田急 小田原線
世良田 東武 伊勢崎線
善行 小田急 江ノ島線
せんげん台 東武 伊勢崎線
洗足 東急 目黒線
洗足池
東急 池上線


 初登場の「せ」。際立って近い駅は無いが、都内の1・5・6が当たりといったところだ。最悪は2で、なんと木崎の隣駅である。ここが出たら、今日はもう帰る。


サイコロ4  → 4 せんげん台


 うーん、あまり喜べないが遠距離ではないし、2を回避したのだから上々としておこうか。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
清瀬 → 秋津 西武池袋線 快速 飯能 13:06 13:08
秋津 → 南越谷 JR武蔵野線 快速 東京 13:21 13:52
新越谷 → せんげん台 東武スカイツリーライン 急行 南栗橋 14:00 14:08


 せんげん台へは今来た道を戻るだけと思っていたが、西武線の車内にはバスの詳細な路線図が掲げられていて、清瀬から武蔵野線の新座までの路線があった事に気付く。時間は余計にかかりそうだが、そちらの方が面白かったと臍を噛む。その武蔵野線は東京行だったが、種別は単なる「快速」。あれれ、「むさしのドリーム」という愛称名は、いつの間に消えてしまったのだろうか。それともアレは休日だけだっただろうか。どちらにせよ越谷までの客には無縁の話で、こんな所で「潮見・越中島には止まりません」と自動放送で流す必要は無いように思う。

 本日2度目の南越谷で東武に乗り換え。両線のホームはハシゴをかければすぐだと思えるほど近いのに、いちいち駅前広場に下りなければならない。東武側に至っては駅ビル内を通過させる動線になっており、ついでに買い物させようとする意図がミエミエである。駅ビルそのものは越谷には過分と思えるほど立派なのだが、いささか時代錯誤なつくりだ。やって来た急行は東急8500系。ブラインドや優先席表示に古さが滲み出ているが、それでもやっぱりモーターはいい音を奏でている。


あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → うのき → きざき → きよせ →
48駅目
せんげん台   んげんだ  (東武鉄道伊勢崎線 / TS24 / 埼玉県越谷市)
せんげん台駅舎 せんげん台駅名標 せんげん台


 「浅間台」だと思っていたのだが、地元の表記は「千間台」。越谷と春日部のほぼ境目に位置する住宅街の駅である。2面4線のホームに飾り気の無いシンプルなコンコース。古い主要駅といった感がある。駅ビルを併設した西口を出ると、駅前広場も街路も綺麗に整備されている。駐輪場がやたらと広く、放置自転車をあまり目にしないのも好印象だ。整った街だが庶民的でもあり、カラオケ店に焼肉店と俗な物件が並び少し離れてイオンが控える。突飛なものといえば駅正面の「かすかべ湯元温泉」の馬鹿でかい看板くらいだが、こんな住宅街で温泉なんて本当に湧いているのだろうか。

 それにしても今日は行く先々でパチンコ屋に出くわし、どこも同じAKBの幟を出している。とうに脱退した前田がセンターに居座っているように見えるのは錯覚だろうか。何もかもAKB頼みとは困ったものだなあと、半ばげんなりしながら東口へ回ると、こっちのパチンコはハロプロだった。


49駅目の選択
駅名 会社 路線
池上
東急 池上線
石川台 東急 池上線
板荷 東武 日光線
一ノ割 東武 伊勢崎線
一本松 東武 東上本線
稲城 京王 相模原線


 圧倒的に近いのは2つ先の4だが、何度か触れたようにここを引いたら次は横浜である。3も同一路線上と言って良いが、鹿沼の更に先だからいささかキツい。1・2あたりが妥当だろうか。正直、ぱっとしない顔ぶれである。


サイコロ1  → 1 池上


 うん、OK。大田区まで南下しよう。ちなみに「い」はこれで9駅目。第1回の相老で示された最初の選択肢6駅を、これで全て引き当てた格好になる。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
せんげん台 → 北千住 東武スカイツリーライン 急行 中央林間 14:44 15:08
北千住 → 上野 東京メトロ日比谷線 各停 菊名 15:10 15:18
上野 → 蒲田 JR京浜東北線 快速 磯子 15:28 15:54
蒲田 → 池上 東急池上線 各停 五反田 15:59 16:02


 程よく空いた上り電車に乗り込む。向かい側には上品な顔立ちの4人連れの老人がいて、人口減で国力が衰退するとか何とか真剣な談義を展開している。西新井で降りていったが、代わりに座った2人連れの女の子は席を詰めようともしない。若いもんは駄目だ。雲間から時折陽が差すが、15時前だというのに既に夕方の気配である。

 北千住では階段を早足で上り、日比谷線へ。無骨な高架ホームや貨物ヤードなど、南千住付近のハードな雰囲気に圧倒されているうちに地下に潜って上野で下車。見慣れないタイプの発車案内装置が試験運用されている。他社に比べ古びてきた感のあるメトロの案内装置が更新されるのは喜ばしいが、近々直通運転が廃止される東急のロゴまでしっかり表記されているのはいささかタイミングが悪い。

 京浜東北線はまだ快速運転中だが、止まるたびに時間調整して山手線に追いつかれ、まるで快速らしくない。蒲田から古豪7700系に乗って池上を目指す。発車直後、多摩川線と分かれる直前に東横インがちらりと見える。全国津々浦々のチェーン店とは雰囲気が少々異なるが、あれが第1号店のはずである。


あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → うのき → きざき → きよせ → せんげんだい →
49駅目
池上    けが   (東京急行電鉄池上線 / IK13 / 東京都大田区)
池上駅舎 池上駅名標 池上


 短いホームにかけられた屋根は木造、上下ホーム間には構内踏切。東急の支線ではよく見かけるスタイルではあるが、何ともローカルだ。駅舎は年季の入ったコンクリート建築で、レトロモダンと言ったところか。時代が止まったかのような駅だが廃れているわけではなく、駅前広場は広々として東急バスがひっきりなしに発着している。ちょっと裏手に入ればこまごまとした住宅街で、いかにも歴史のありそうな硝子屋や材木屋といった商店がぽつぽつと混ざっている。

 池上は本門寺の門前町で、池上線もその参詣客を当て込んで建設された鉄道である。駅前広場を横切った先から参道が延びていて「買物道路」と称している。仏具屋や纏屋など、思わず唸りたくなるような通な物件もあるのだが、残念ながら活気には乏しい。「元祖」と称した葛餅屋さんの店頭で、若旦那が少ない通行人ひとりひとりに頭を下げている。

 商店街を抜けた先で霊山橋を渡ると、辺りの空気が凛としたものに一変した。両側には寺院が並び、正面には本門寺総門がどっしりと構えている。東京とは思えない、重々しい眺めである。もっとも、雰囲気に気圧されているのは観光客たる自分だけで、門前では子供達がサッカーに興じているし、そこらじゅうで犬の散歩に出くわすし、要するに地元民にとっては格好の憩いの場なのである。

 大堂へ至る石段(もちろん地元民はここでウォーキングに勤しむ)は長く、大田区ってこんなに起伏があったのかと驚くばかりである。上った先は周囲を睥睨するまさに一等地。かつては江戸湾を一望する絶景が広がっていたのだろう。威容を誇る大堂は戦災後の再建。そんな歴史を知ってか知らずか、女子高生が境内を横切って帰宅の途につく。

 今日は比較的地味な駅ばかりだったが、ここにきてようやく観光気分が出てきた。上機嫌で石段を降りると、サッカーに飽きた子供達が缶蹴りを始めている。明かりが灯り始めた参道は、往路とは別の通りであるかのような温もりが感じられた。


50駅目の選択
駅名 会社 路線
三鷹台
京王 井の頭線
南宇都宮 東武 宇都宮線
南大塚 西武 新宿線
南羽生 東武 伊勢崎線
南町田 東急 田園都市線
壬生 東武 宇都宮線


 すっかり陽も短くなってしまった。池上の印象が良かったのでもう少し続行したいが、今日はここまで。まあ、1ならば寄り道できない事も無いが…。


サイコロ1  → 1 三鷹台


 なんと1が出た。えい、行ってしまおう。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
池上 → 五反田 東急池上線 各停
五反田 17:10 17:29
五反田 → 渋谷 JR山手線 各駅停車
外回り 17:32 17:39
渋谷 → 三鷹台 京王井の頭線 各停 吉祥寺 17:44 18:10


 やって来た7700系は車内の掲示によれば7000系第1編成からの改造車で、「クラシックスタイル」と称して登場時の外観そのままに車体の赤帯も外されている。昭和36年製だから東武8000系(製造初年昭和38年)や京成3300系(同・昭和43年)よりも古く、恐らく関東私鉄最長寿の車両ではないかと思う。もっとも、足回りはVVVFに更新されているから、走りに関しては最新型同然である。車内は混んでる上に近距離客が大半で、乗り降りが激しい。稼ぎのいい路線である。

 帰宅ラッシュ直前の時間帯で山手線は混み始めていたが、井の頭線は案外空いている。先発電車は限定版レインボーカラーの車両だったが発車に間に合わず、後続のクリーム色の各停に乗り込む。駅間が短いためか、加速はやたらと細かく、ブレーキは一気である。下北沢と明大前で適度に客が入れ替わり、高井戸で席が空いた。


あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → うのき → きざき → きよせ → せんげんだい → いけがみ →
50駅目
三鷹台    たかだ   (京王電鉄井の頭線 /  東京都三鷹市)
三鷹台駅舎 三鷹台駅名標 三鷹台


 小ぢんまりとした橋上駅舎のコンコースには、貸し傘が備え付けられている。沿線の雰囲気に合わせてハイソできらびやかな駅の多い井の頭線にしては随分地味な印象で、降車客の波が引いてしまうと駅前は静まり返る。

 線路のすぐ北側には神田川が並行し、駅前通りは川と線路を渡って南側へ緩い上り坂になっている。ぽつぽつと商店が点在する住宅街だ。バーの止まり木に佇むマスターも寿司屋で新聞を広げるオヤジも絵になるが、客の姿は無い。まだ時間が早いせいだと信じたいところである。


51駅目の選択
駅名 会社 路線
石川台 東急 池上線
板荷 東武 日光線
一ノ割 東武 伊勢崎線
一本松 東武 東上本線
稲城 京王 相模原線
京成稲毛 京成 千葉線


 さすがにとっぷりと暮れたので、本日は終了。6ならば帰りに立ち寄る事も可能だが、次回のスタート地点とするのが妥当だろう。


サイコロ1  → 1 石川台


 また池上線に戻ってしまった。しかもまたまた「い」終わり。まあ遠距離ではないので、満足しておきましょう。


利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻
三鷹台 → 吉祥寺 京王井の頭線 各停 吉祥寺 18:35 18:38
吉祥寺 → 東京 JR中央線 快速
東京 19:14 19:44
東京 → 船橋 JR総武線 通勤快速
成田 19:53 20:13


 吉祥寺は駅舎建て替えの真っ最中で、京王もJRもそこら中が仮設の状態だった。動線はぐちゃぐちゃだし、JRの改札はビックリするくらい狭い。朝ラッシュ時は大丈夫なのか、心配になってくる。中央線で東京まで出て、偶然時刻が合った総武線の通勤快速に初乗車。錦糸町から船橋までノンストップで、市川で快速を抜いてガンガン飛ばす。船橋ってこんなに近かったっけ、とあっけに取られるほどの速さであった。こんな列車が昼間にも30分に1本程度走ってくれれば総武快速線も随分便利になるだろうが、そうなるといよいよ京成の息の根が止まりそうな気もする。


(つづく)

2013.1.13
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