関東私鉄しりとり&サイコロの旅 第10回
10回目のサイコロ旅は2012年10月3日(水)、行先はまたしても群馬県だが、前回より20分ほど早起きして牛田駅へ向かった。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 牛田 → 館林 東武スカイツリーライン 他 区間急行 太田 7:24 8:47 館林 → 東小泉 東武小泉線 普通 西小泉 8:51 9:04 東小泉 → 竜舞 東武小泉線 普通 太田 9:05 9:09
最初の目的地は、前回のスタート地点・東小泉の隣駅である竜舞。特急「りょうもう」で館林まで、という選択が常道だが、前回「りょうもう」の悪口を散々書いた手前、同じ区間を特急に乗るわけには行かない。やせ我慢して今日は区間急行である。
北千住で通勤客を大量に降ろした区間急行は、複々線区間を快走する。体感的には「りょうもう」よりも速く感じるほどだ。草加で学生がどっと乗るが春日部で大半が下車、東武動物公園、鷲宮と下車が続いて南羽生で最後の高校生が降りると車内はがらがらになった。次の羽生では秩父鉄道の西武・東急の中古車が脇に並び、東武を含め3社揃い踏みの様はなかなか壮観だ。ここで「りょうもう」3号の通過待ちのため8分の停車。随分のんびりしているが、「りょうもう」の通過が遅れさらに3分停車した。
館林から、前回と同じ時刻の小泉線に乗る。発車メロディが鳴ってから閉扉・起動までの時間が異様に短い。そっと前を覗き込むと、この道ウン十年と思しき老運転士がハンドルを握っている。東小泉で向かい側の太田行に乗り移ると、すぐに発車。カーブの途上、乗り捨てた西小泉行が小泉町駅に止まっているのがちらりと見えたが、こちらは次の竜舞まで随分走った。
あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → 41駅目
竜舞 りゅうまい (東武鉄道小泉線 / TI47 / 群馬県太田市)
下車客は僕1人、乗車も1人だけの閑散とした駅で、跨線橋を渡った先の駅舎はプレハブ。もちろん無人駅である。問い合わせ先は隣の太田ではなく赤城線の新桐生になっており、随分合理化が進んでいるようだ。切符は向かいの工務店で発売しているとの由で、振り返ると邸宅の離れのような小屋に「ご用の方はボタンを押してください」と掲示が出ていて窓が薄く開いている。
工務店の脇を進むと不気味なこけしの一群にぶつかって県道に出る。営業しているのかよく分からない牛タン屋や営業していないパーマ店や群馬銀行の出張所がといった商業施設がぱらぱらと目に付く。構えの大きな家と土建屋とアパートが多く、界隈の生活スタイルが目に見えるようだ。一方の駅裏は区画整理された住宅街だが、名曲喫茶やブライダルサロンなど、なぜこの立地で…?と思わせる物件が多い。
駅に戻ると、次の電車でやって来たらしい職員が1人、事務室やトイレのチェックを念入りに行っていた。
42駅目の選択
目 駅名 会社 路線 1 井荻 西武 新宿線 2 池上 東急 池上線 3 石川台 東急 池上線 4 板荷 東武 日光線 5 一ノ割 東武 伊勢崎線 6 一本松 東武 越生線
遠い駅ばかりで、のっけからやる気をそがれそうな選択肢である。唯一まっとうな目は5だが、ここを引くと次は自動的に横浜である。どうすればいいんだ、コレ。
→ 1 井荻
とりあえず都内。それでも5を別にすれば一番近い駅だ。運はあるらしい。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 竜舞 → 東小泉 東武小泉線 普通 東小泉 9:40 9:44 東小泉 → 館林 東武小泉線 普通 館林 9:50 10:03 館林 → 久喜 東武伊勢崎線 普通 久喜 10:18 10:46 久喜 → 赤羽 JR宇都宮線 普通 上野 10:48 11:25 赤羽 → 池袋 JR埼京線 各駅停車 新宿 11:28 11:35 池袋 → 高田馬場 JR山手線 各駅停車 内回り 11:40 11:43 高田馬場 → 鷺宮 西武新宿線 急行 拝島 11:45 11:53 鷺宮 → 井荻 西武新宿線 各停 田無 11:54 11:58
東小泉まで戻ると、向かい側にはすぐ西小泉始発館林行がやってきて、今乗ってきた電車が折り返し太田行として発車していく。この間わずか4分で見事な接続だが、西小泉から太田方面へ乗り継いだ客は見当たらなかった。
館林では伊勢崎線を挟んで反対側、佐野線の電車と同時に到着する。向こうは少々遅れていたようで、ホームのアナウンスが伊勢崎線太田行への乗換えを急かしている。太田行が出て行くと今度は小泉線への乗換えが盛んに案内される。館林での各線の接続はこれまでも何度か眺めて見事だと感心していたのだが、ひとたび遅れだすと広範囲に波及して大変そうだ。五反野での旅客転落が元凶で、今朝「りょうもう」が遅れたのもそのせいらしい。久喜行の発車を待っていると、太田方面からと思われる館林止まりが珍しく8000系でやって来て、階段を走る乗り換え客を待ってこちらも遅れた。
先程辿った道を淡々と戻って久喜でJRに乗り換え。新白岡駅で「10月1日 白岡市誕生」の横断幕を見かける。また市が増えたのか、埼玉県…。
細かく乗り継いで、高田馬場で本企画初の西武新宿線に乗り換え。すぐに拝島行が出るが、快速ではなく急行である。6月のダイヤ改正で拝島快速と快速急行は全廃され、新宿線の列車種別は特急を含めても5つだけになってしまった。昼間は急行と各停がそれぞれ10分毎に出るだけ(+特急が1時間おき)のシンプル極まりないダイヤで、多種多様な種別設定で鳴らした西武も変わったものだと思う。変わらないのは線路の曲がりくねりっぷりで、速度が一向に上がらないまま次駅鷺宮の到着放送が流れ始めた。各停に乗り移って2つ目が井荻である。
あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → 42駅目
井荻 いおぎ (西武鉄道新宿線 / 東京都杉並区)
改札へ向かう途中、旧タイプの駅名標が残っているのを発見して嬉しくなる。最近の西武は堤カラーの排除とばかり車両も施設もイメージを変えているが、こと駅名標に関しては、シンプルながらも丸文字に愛嬌がある以前の様式の方が好みである。それにしても、両隣が「井草」なのに井"荻"とは妙な駅名だ。いったい現地の地名はどうなっているのかと電信柱に貼られた住居表示を確かめたが、「下井草」だった。
井荻といえば環八の開かずの踏切で、子供の頃練馬の祖父母宅に車で行くたびに渋滞にはまった記憶がある(というより、環八は用賀から谷原まで常にびっちり渋滞していたのだが)。西武の地下急行線計画はポシャったが環八が地下に潜り、全ては昔話となった。工事中に急場しのぎで作られた2車線の陸橋は生活道路として残り、歩行者は線路と環八の間に差し込まれた地下道を行き来している。
駅舎は地下化に合わせて新築された雰囲気だが、駅前広場の整備までは手が回らなかったらしく、バスは裏手の一方通行路を周回して向きを変えている。線路に沿って商店街が伸びているが店の数はさほど多くは無く、道一本奥に入れば閑静な住宅街が広がっている。環八が無くなってみれば、ごく普通の静かな街であった。
家族連れやサラリーマンで賑わうネパールカレー店で昼食。
43駅目の選択
目 駅名 会社 路線 1 木崎 東武 伊勢崎線 2 北大宮 東武 野田線 3 北鹿沼 東武 日光線 4 北久里浜 京急 久里浜線 5 北野 京王 京王線 他 6 喜多見 小田急 小田原線
栃木県から三浦半島まで、広く散らばった顔ぶれである。また遠距離移動だろうか。1だと今来た道を戻るだけで、なんとしても回避したい。断然近いのは23区内の6。このラインナップなら2と5も妥協できる範囲だろう。
→ 6 喜多見
奇跡の6。環八を南下すればほぼ一本道だが、バスの所要時間が読めないのでとりあえず新宿に戻ろう。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 井荻 → 西武新宿 西武新宿線 各停 西武新宿 12:46 13:07 新宿 → 代々木上原 小田急小田原線 快速急行 小田原 13:18 13:23 代々木上原 → 成城学園前 小田急小田原線 多摩急行 唐木田 13:27 13:38 成城学園前 → 喜多見 小田急小田原線 各停 本厚木
13:39 13:41
往路は鷺宮まで急行に乗ったが、帰りは各停を乗り通す。緩急接続駅が下りは鷺宮、上りは上石神井とずれているせいだ。どちらも上下同時に追い越しが出来ない配線の駅で、ダイヤ作成の苦労がしのばれる。
各駅停車は野方、沼袋と、味のある名の駅に小まめに停車していく。駅間では必死に飛ばし、むしろ急行より速い印象を受ける。井荻で旧駅名標を発見して喜んだが、大抵の駅には残っていた。池袋線だともはや絶滅寸前なのだが…
高田馬場ではなんとなく降り損ね、西武新宿まで行ってしまう。以前ここの地下道で迷いかけたので、小雨の降り始めた外へと出る。饐えた臭いのする大ガードをくぐると、西口まで拍子抜けするほどすぐに着いてしまった。近いじゃん。
小田急の改札を入ると、急行用の4・5番線のみ稼動柵が設置されていた。際立って混んでいるホームだから、これは有り難い。まだ新品らしく係員が脇に立っており、発車もワンテンポ遅くなった感じだ。代々木上原で多摩急行に乗り換え。後続の区間準急と接続を取っての発車だが、区間準急は唐木田行ではなくイレギュラーな本厚木行が来た。代わりに次の各停が向ヶ丘遊園止まりになっていて、向ヶ丘で区間準急に追いつくようになっている。小田急には時々こんな妙なスジがある。
多摩急行はメトロ6000系で、車両更新が急速に進む小田急にあっては際立って古く見える。手すりや仕切りの丸みを帯びたデザインも、今となってはレトロだ。車掌さんが後藤邑子を連想とさせる"萌え声"でおやっと思ったが、極端に放送の少ない小田急では十分堪能できなかった。
あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → 43駅目
喜多見 きたみ (小田急電鉄小田原線 / 東京都世田谷区)
第8回で訪れた和泉多摩川の2つ手前。向こうは狛江市、ここはぎりぎり23区内だが、同時期に高架化されているので雰囲気に大差は無い。マックにミスドと一通りのものは揃っているが、商店の数は少なく、むしろ商店街の幟の数の方が多い感じだ。少し歩けば閑静な住宅街で、家賃の想像もつかないようなアパートや、大きな教会、フィットネスクラブが目に付く。
駅からやや離れた所に小田急の車庫があるが、係員用の通路は無いらしく、制服姿の乗務員が高架沿いの路地に入っていくのが見える。後に続くと「喜多見電車基地」の看板を掲げた細長い建物に突き当たった。宿直用なのか、窓脇にヤカンが積み上げられているのが見える。左へ折れ基地に沿って進むと、反対側に「動力者操縦者養成所」と表札がかかった研修所が現れる。更に進むとようやく、基地の上に登るスロープが現れた。
喜多見の基地は、複々線化の用地捻出のため廃止された経堂基地の代替として設置されている。23区内によくも平成の世になってから車庫が新設できたと思うが、やはり地元への配慮は欠かせなかったらしく、線路の上に人工地盤を敷いて公園を造成している。よく整備された公園で、園丁の姿も多く見かけるが、肝心の来場者の姿が無い。天気や時間帯のせいもあろうが、やはり屋上までスロープを上る、というひと手間が敬遠されているのかもしれない。しばらく佇んでいると、風に乗ってサッカーに興じる子供の声が聞こえてきてほっとした。ちなみに、木々や構造物に遮られて電車はほとんど見えなかった。
44駅目の選択
目 駅名 会社 路線 1 三鷹台 京王 井の頭線 2 港町 京急 大師線 3 南宇都宮 東武 宇都宮線 4 南大塚 西武 新宿線 5 南羽生 東武 伊勢崎線 6 南町田 東急 田園都市線
一番近いのは井の頭線の1。6もここからならさほど遠く無いし、2は神奈川県だが6より近い。この3つが当たりだから、確率としてはまあ悪くない。この時間から3は遠慮したいところだ。
→ 2 港町
近い。多摩川に沿って下るだけだ。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 喜多見 → 登戸 小田急小田原線 各停 本厚木 14:31 14:36 登戸 → 川崎 JR南武線 快速 川崎 14:45 15:02 京急川崎 → 港町 京急大師線 普通 小島新田 15:16 15:19
JR登戸駅の改札を入ると、先発電車は快速であった。設定直後に電力危機が発生していきなり運休したという不遇の快速電車だが、ともあれ南武線にもようやく日の当たる時代がやって来たようだ。嬉々として先頭に陣取ると、あっという間に次の宿河原駅が現れスイスイ通過する。いい気分になった途端、前方の踏切で発光信号が現示されて非常ブレーキがかかる。現場直前で信号が消えたので、無謀横断が障害物検知に引っかかったのだろうか。運転士と運輸指令・車掌の間で丁寧なやり取りがあって発車する。
武蔵溝ノ口からの4駅連続停車など、イマイチ思い切りに欠ける快速ではあるけれども、やはり各停に比べれば随分速く感じる。遅れのせいなのか205系が優秀なのか、雨が降り出したにもかかわらず運転士は武蔵中原で交代するまで攻めのブレーキを展開し続けた。
川崎駅のコンコースでは、何故かSKEの新曲が大音量で流れている。さすが音楽の町・川崎と言うべきか、音響がやたら良い。京急川崎駅の地上ホームから出発した大師線は、ポイントを通過後鋭く加速したが、すぐ多摩川の堤防に突き当たってブレーキがかかる。難易度の高そうなコースで、あとで先頭にかぶりついてみようと思う。
あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → 44駅目
港町 みなとちょう (京浜急行電鉄大師線 / KK21 / 神奈川県川崎市川崎区)
ホームには工事用の柵が設置され、幅が狭くなっている。エレベータ等のバリアフリー施設は見当たらず、階段で上りホーム側へ移り改札を出る。切符売場には券売機のほかに、今日は閉じられているが手売りの臨時窓口が設置されている。さほど多くは無い乗降客は、中高年の男性ばかりだ。
そこでようやく、ここがギャンブル施設の最寄り駅であった事をうっすら思い出す。競艇だったかな、競輪だったかな、と思いながら外へ出ると、住宅街の向こうに大型ビジョンが見えて、お馬さんが映っていた。川崎競馬場だ。トラックの往来が激しい国道を挟んで、広大な敷地が広がっている。
一種特異な空気を漂わせる港町駅だが、その印象を根底から覆そうとするかのごとく、工場跡地と思しき駅裏では大型高層マンションの建設が進んでいる。ホームにはモデルルームへの案内が大きくペイントされ、直結する改札口まで設置されている(マンション建設前から改札はあったのかもしれないが)。橋上駅舎への建て替えも進行中だ。こんなにも力が入っているのは、事業主として京急が名を連ねているからで、一時期はこのマンションの車内広告を随分見かけた。
新駅舎落成の折には駅の規模も客層もがらりと変わりそうだが、今はただ静かに、雨に濡れるのみである。
45駅目の選択
目 駅名 会社 路線 1 鵜の木 東急 東急多摩川線 2 梅郷 東武 野田線 3 梅島 東武 伊勢崎線 4 梅屋敷 京急 本線 5 運河 東武 野田線 6 梅ヶ丘 小田急 小田原線
そろそろ帰宅を意識しなければならない時刻だが、示された選択肢は東京都が4つに千葉県が2つ。かなり恵まれていると言って良いだろう。なかでも4は同じ京急、多摩川を渡って蒲田の次だから相当に近い。1も蒲田のすぐ近く。この2つなら大当たりだ。
→ 1 鵜の木
当たった当たった。今日は最初の竜舞→井荻こそ長距離移動だったが、あとは近場ばかり。ツキまくり、と大喜びする。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 港町 → 京急川崎 京急大師線
普通
京急川崎 15:45 15:47 川崎 → 蒲田 JR京浜東北線 各駅停車
大宮 15:55 16:00 蒲田 → 鵜の木 東急多摩川線 各停 多摩川 16:02 16:09
さてどんな走りを見せてくれるか、と期待しつつ折り返し電車の先頭にかぶりつく。ところが急カーブと微妙なアップダウンの連続する厳しい条件下、1500形は25km/h辺りから猛烈に空転し始めた。何とかならないかと運転士が悪戦苦闘している背中が見えるが、どうにもならず速度が上がらないまま川崎駅に着いてしまった。地下道をJR駅までまた戻り、相変わらずちんたら走る京浜東北線で多摩川を渡り東京都へ。
東急多摩川線はわずか3両編成でローカル線の装いだが、うち1両は弱冷房車となっている。編成の3分の1が弱冷房とは随分な仕打ちで、今は秋だから良いけれど夏はちょっと勘弁して欲しい。1000系に混じって7700系(7000系)も健在。足回りこそ更新されたが、その外観はもはや骨董品然としている。次々止まる駅はどれも橋上化されておらず、改札口は地上にある。車内の顔ぶれも庶民的で、野口五郎やさだまさしの曲が似合いそうな雰囲気である。
あいおい → いけのうえ → えだ → だいじんぐうした → だいやむこう → うえの → のうけんだい → いくた → だいたばし → しばさき → きたいけぶくろ → ろくごうどて → てんのうちょう → うすい → いずみ → みずほだい → いえなか → かぞ → ぞうしき → きたかすかべ → へみ → みなみくりはし → しいなまち → ちとせふなばし → しずわ → わかばだい → いけじりおおはし → しもやまぐち → ちとせからすやま → ますお → おおもりまち → ちちぶ → ふくい → いずみたまがわ → わいあーるぴーのび → ひがしこいずみ → みなみさくらい → いたくらとうようだいまえ → えそじま → まくはり → りゅうまい → いおぎ → きたみ → みなとちょう → 45駅目
鵜の木 うのき (東京急行電鉄東急多摩川線 / TM03 / 東京都大田区)
前後共に踏切に挟まれた駅で、ホームは3両分キッチリしかない。目黒線と東急多摩川線に分割される以前の目蒲線は4両編成だったから、当時は1両はみ出して止まっていた事になる。駅舎はホームに接して上下別々に設置され、階段を数段下りればもう駅の外という小さくも便利この上ない構造をしている。駅舎は古いがなにやらアートな装飾がされていて、東急らしい小洒落た雰囲気を演出している。
路地を挟んで改札と向き合うのはおかき屋さんで、他にもうどん屋や和菓子屋や古本屋といった個人商店がずらりと並んでいる。覗き込んでみればそれぞれのオーナーもまた個性的な風貌をしていて、いかにもアド街がやって来そうな通好みの匂いがする。駅前を外れると住宅がびっしり並ぶが、さすが23区で高齢化一辺倒では無いらしく、子供の姿を随分見かける。小ぢんまりとしているが住み易そうな街だ。
46駅目の選択
目 駅名 会社 路線 1 木崎 東武 伊勢崎線 2 北大宮 東武 野田線 3 北鹿沼 東武 日光線 4 北久里浜 京急 久里浜線 5 北野 京王 京王線 他 6 清瀬 西武 池袋線
16時を過ぎてこのラインナップ、どれが出ても本日終了である。自宅から近い駅は皆無で、強いて希望を挙げれば2か6といったところ。
→ 1 木崎
伊勢崎線のかなり先のほう。またしても、またしても群馬県からのスタートである。
利用区間 路線 種別 行先 発時刻 着時刻 鵜の木 → 蒲田 東急多摩川線 各停 蒲田 16:32 16:39 蒲田 → 新橋 JR京浜東北線 各駅停車
大宮 16:44 17:01 新橋 → 押上 都営浅草線 快速特急 成田空港 17:09 17:26
蒲田からの京浜東北線は、始発電車でゆったり座れた。どこまでもついていた1日で、逆に今後がちょっと怖い。
(つづく)
2012.12.16
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